この記事はこんな方におすすめ
・これからの時代の役に立ちたい!
・これからの働き方を考えたい!
・前向きに生きていきたい!
読む時間:5分
今回のテーマはシン・ニホンです。安宅和也氏の著者です。安宅氏はイシューよりはじめよという書籍も書かれており、私はめちゃくちゃ勉強させてもらっています。そして今回のシン・ニホン。最高です。Newspicksで落合氏と対談もされていて、有意義でした。
日本が再び立ち上があるために。
だけど日本はあまり明るい雰囲気ではありませんよね。
・日本はヤバいんじゃないか
・もう駄目なんじゃないか
・もう遅いんじゃないか
そんな気持ちになる方もいるかと思います。日本は一人負けの15年。15年前とはWindows95が発売された年。つまりテクノロジーの爆発。情報革命のきっかけ。ここで日本が乗り遅れた。
モノづくりとスケールメリットの時代から、データとAIの時代になった。何が問題かというと、データとAIの時代は初期の勝者が勝ち続ける時代なのです。なぜなら膨大な個人データがGoogleに入り、それに基づいてAIが最適な情報(広告)を提供する。だから最初の勝者が勝ち続けるのです。
でも大丈夫。と安宅さんは言います。
物事の発展には、①新技術→②応用→③エコシステム構築という3段階があります。エコシステムとは相互依存して持続することです。生態系を思い浮かべて頂ければ良いです。持続可能な開発目標(SDGs)(こちら)に近いですね。
電気という技術が出てきて、それをテレビという形で応用し、さらには新幹線や家電というシステムを作っていく。現在のデータやAIなどのテクノロジーは新技術です。ここで日本は完全に乗り遅れました。
しかし、しかしですね。そもそも日本は新技術が強くない。AmazonやYouTube、Googleは作れない。でも日本は応用とエコシステム構築が得意なのです。
文字と宗教も同じでした。漢字を作れない。それを導入して、ひらがなを織り交ぜて応用し、識字率を世界一にしている。仏教を取り入れ、神仏融合や分離を繰り返しながら、今なお生活に根差している。電気を応用してテレビやラジオを作り、世界一普及させた。だから、データやAIという新技術で勝てないのは、今も昔も同じです。これからが勝負です。新技術を応用して、どのようなエコシステムを作るのか。それは2つ。(それと、おまけ1つ)
まずは意識改革。
・世界のプラットフォームを使うこと
・若手中心でいくこと
・データとAIを応用すること
出口産業です。車・家電・ロボ・鉄・建築・土木など。これらとデータやAI、そして今あるプラットフォームを応用して新しいサービスを作る。
キーワードは妄想力。あんなこといいな、できたらいいな。そう。ドラえもんです。妄想力を大切にし、それを形にしていくことを大切にする意識が必要。目の前の実利にとらわれては、夢が膨らまない。
次に予算配分。
老人のために若者を犠牲にする国に未来はない。これは高齢者の社会保障をゼロにするという意味ではありません。ただ、やり過ぎているということです。社会保障については2025年問題と2040年問題(こちら)にて解説しました。この社会保障費120兆を教育と研究開発へ配分すること。妄想力を育て、それを形にするためです。そしてその額は、120兆ある社会保障費のうち数千億を動かすだけで良いのです。
できそうですよね!
予算配分なんてできないよ。そうではありません。どのような国会議員を選ぶのかということです。投票率が最も高い高齢者にどのように現状を説明するのかということです。これらは私にもあなたにもできることですよね。
この意識改革と予算配分。やるしかなさそうですね!
最後は安宅氏の肝煎り、地方再考。(おまけ)
ナウシカの世界です。高度なテクノロジーと自然との共生です。安宅さんはそれを開疎化と呼びます。
現在の資本主義社会は、地方の安い労働力を一か所に集めることにより、効率的にモノやサービスを生産しました。一か所にたくさんの人が集まるとできるもの。それは都市(首都)です。資本主義も首都も、どちらも英語でCapitalですね。
しかしこのシステムは、今回の新型コロナウイルスのような感染症には不向きであることがわかりました。密することによって効率を高めてきましたが、これからはその反対になります。つまり疎です。田舎です。そして今はテクノロジーによってそれができる時代になりました。なるべくしてなっているような気がします。
自然とテクノロジーの融合。まさにナウシカの世界ですね。
本書は2020年2月に発刊されています。まるで予言の書。
本書を貫いている想いは、若い人たちの妄想力と実行力への投資です。
そしてこのブログを書いている私の想いも、若い人たちの可能性を伸ばすことです。私はものすごく勇気をもらいました。若い人たちのために、若い人の可能性を伸ばすために、書き続けます!
本内容は、参考資料を元に考察したものです。そのためあくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
安宅和也: シン・ニホン.Newspicks
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