この記事はこんな方におすすめ
・仕組みをうまく実践につなげたい!
・小さな労力で長続きする方法を知りたい!
読む時間:3分
今回のテーマは習慣です。個人の生活習慣に関する書籍がとても売れていますね。予防医学の影響もあるのでしょうね。とても良いことだと思います。では職場に目を向けてみるといかがでしょうか。
・新しい取り組みが続かない。
・見張っていないとスタッフが手を抜くのではないかと心配になる。
・ついつい昨日と同じことをしてしまう。
このようなことはありませんか?
デューク大学のディビット・ニール博士によると、1日の約45%は毎日同じ場所で同じ行動をしているそうです。そしてこの45%を“無意識の決定”と呼んでいます。この無意識の決定が習慣です。いちいち考えて決断をしていては疲れますよね。だから脳は常に最適化(省エネ)を目指します。良くも悪くも。
これは職場でも同じだと思います。なぜなら組織とは、人の集まりだからです。皆が同じように習慣的に動けば、それが職場の習慣になりますね。だからこそ、新しい取り組みを続けることにはそれなりの労力がかかります。裏を返すと、この習慣が良いものであれば、最小の労力で大きな結果を期待する事ができます。そこで参考になる知見をご紹介します。
オーストラリアのボンド大学の研究チームが、ダイエットを習慣化するアプローチの効果についてメタアナリシスをしました。5つの研究で630人を対象としています。その結果、チェックリストや1対1の面談を行うことでダイエットが習慣化し、減量に成功したとのことです。生活習慣に関するアドバイスだけよりも効果が高く出ました。
これはダイエットに関する研究ですが、行動を変える上では参考になります。私も患者様の運動習慣を作ってきましたので、この感覚は大変良くわかります。
つまり新しい取り組みを定着させ、職場の習慣を変える場合には、チェックリストなどスタッフ個人で行動をチェックできるものが有効となります。声かけだけでは足りません。声だけを大きくすると、「またやってくれない」、そして「また言ってるよ」とお互いがお互いを責めてしまいます。これでは職場の雰囲気が悪くなる一方ですね。そのためフローチャートやチェックリストといった行動の指針となるものを作成しましょう!それを持ち運んだりして、いつでも見るようにすれば習慣が変わっていきます。その上で、定期的に声をかけていき、注意を喚起していきましょう。
チェックリストやフローチャートを見る習慣さえできれば、そしてそのチェックリストやフローチャートに業務改善の要素が含まれていれば、あとは自然と改善が進んでいきます。私も業務改善が促されるチャートを作ってきましたので、この力は実感しています。結果的にスタッフ教育にもなりますので、大変おススメです!
まとめ:
・チェックリストやフローチャートを作成する
・チェックリストやフローチャートに業務改善の要素(項目)を含める
・その上で、定期的に声かけをする
本内容は、参考資料を元に考察したものです。そのためあくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
DT Neal et al: Habits-A Repeat Performance
Gina Cleo: Efficacy of Habit-Based Weight Loss Interventions: A Systematic Review and Meta-Analysis
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