この記事はこんな方におすすめ
・SDGsを形にしていきたい!
・視野を広げたい!
・自分たちのこれからを考えていきたい!
読む時間:3分
今回のテーマは2030年の世界地図帳です。こちらは落合陽一さんが書かれた書籍です。以前、SDGs(持続可能な開発目標)について書きました(こちら)。
SDGsは2015年に国連で採択された世界的な目標です。このSDGsの立ち位置やこれからの流れについて、ものすごく参考になるのが本書:2030年の世界地図帳です。2030年はどうなるの?
ポイントはテクノロジーと人口です。この2つは大筋で予測できます。
まずはテクノロジー。テクノロジーには5つの破壊的なテクノロジーがあります。
・AI(人工知能→驚異の学習能力)
・5G(爆速の通信)
・自動運転(5Gがあるからできる)
・量子コンピューティング(桁違いの計算力)
・ブロックチェーン(誰が何をしたかがわかる技術)
これらの技術によって、
・食料→スマート農業、廃棄量の調整、培養肉など
・健康→ロボット手術、AI診断、再生医療など
・資源→太陽光、マイクロ水力、水素発電
・労働→AI代替(仕業、通訳)
という変化が生まれます。
次に人口。
中国・アメリカ・インドの3強になります。そしてインドは10年以内に人口1位になります。
さらに肝は落合さんならではの分類。4つのデジタル・イデオロギー。
・アメリカン・デジタル(GAFAMとイノベーション)
・チャイニーズ・デジタル(国家主導、労働力・市場)
・ヨーロピアン・デジタル(歴史・思想・ブランド)
・サードウェーブ・デジタル(リープフロッグ・リバースイノベーション)
*リープフロッグ:飛び級でのインフラの整備
リバースイノベーション:新興国ではやったものが先進国に入っている
さて、ここからです。
SDGsは人権や倫理といったヨーロッパ式の思想なのです。GAFAM vs GDPR(EU一般データ保護規則)なのです。GAFAMが個人データを収集しているが、そこに人権はあるのか。取り過ぎていないか。乱用していないか。人権を侵しているなら売り上げの4%をEUに支払え。これがGDPRです。トランプ大統領がパリ協定から離脱したのも、この流れです。
新興国は資源→中国が工業→アメリカは情報→ヨーロッパが法と倫理
つまり成熟という武器です。
人権です。基本的人権です。啓蒙です。
さらにESG投資。Environment(環境)とSocial(社会)とGovernance(企業統治)を大切にする投資。これもヨーロッパ式。環境により企業、社会に良い企業、統治がしっかりしている企業に投資しようという流れ。
では日本の戦略は?
現在はプラットフォーマー(アメリカ)やコスト競争(中国)。ここでは勝てない。日本はヨーロッパに近いものがある。
それは歴史です。
日本らしさは明治維新と敗戦によって失われているのでは?歴史という付加価値こそが日本の強み。これが落合さんの日本の戦略です。
世界はこうなる、日本はこうなる。ということで次に見えてくるのは、あなたの戦略です。
世界はSDGsと大量消費で戦っている。日本は歴史を付加価値としたSDGsに舵を切るかもしれない。
ではあなたは、私はどうするか。そもそも日本の歴史を知っているのか。日本の歴史が他国とは違うところはどこなのか。
日本らしさとは?
日本人とは?
そしてそれらから生み出されるSDGsとは?
2030年の世界地図帳。ぜひご一読ください!
本内容は、参考資料を元に考察したものです。そのためあくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
落合陽一:2030年の世界地図帳.SBクリエイティヴ
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