この記事はこんな方におすすめ
・高い成果を安定して残したい!
・スタッフが仕事しやすい環境を整えたい!
・アイデアをどんどん出したい!
読む時間:3分
今回のテーマは意志力と環境です。想像してみてください。そんなに頑張っていないのに、どんどん成果が出てくる。環境の力を使って、ほぼ自動的に行動が起こる。こんな状態を作りたいですよね。
ですが実際は、
・毎回言わないと動かない
・注意しないとプロジェクトが進まない
・いつも監視が必要
組織を動かす際に多くの方が一度は経験していると思います。
これらを自分に当てはめてみてください。ついついテレビやスマホに流されていませんか?本当はやらないといけないことが先延ばしになっていませんか?もし行動に移せたとしても誘惑と戦い、頑張っていませんか?
実は私たちの意志力は意外なほど弱いのです。これは私もあなたも同じです。そして当然ながらスタッフも。その上、決定疲れを起こします。私たちは1日に1万回を超える膨大な決定を行っています。
目が覚めて、起きようかな、もうちょっと寝ておこうかな、SNSを見ようかな、いいねを付けようかな、コメントしようかな、投稿しようかな、ニュースも見ようかな、どれにしようかな、朝ごはんは何にしようかな、温めようかな、服はどれにしようかな、何時に出ようかな、それまでどうしようかな、どの仕事から始めようかな、どこまでやろうかな、どのやり方でやろうかな、あの先輩に声をかけようかな、どんなふうに声をかけようかな、、、、、
大量ですね。その都度、意志力を使っています。集中する時も、体を動かす時も、何かを決定する時も、同じ意志力を使っています。そして疲労していきます。だからこそ、決定が増えると意志力を消費して疲れていく。
1,123件の司法判決を対象にした研究によると、繰り返して決定を行う場合、判決が一般的(無難)な内容になりやすいことが明らかになっています。
つまり決定を繰り返して疲れてしまうと、いわゆる習慣的な内容に従ってしまうということです。
時間が経つにつれて無難な考えしかできなくなってしまう。だから習慣や環境に引きずられていくのですね。これが決定疲れです。
ではどうすれば良いでしょうか。
意識力を鍛えることもできますが、組織レベルになると効果的とは言えません。だからこそ、この習慣や環境の力を逆に利用しましょう!
ルーチンになっている仕事であればチェックリストを使うなどして考えなくて良いようにする。無理に覚えなくて良いものは、ポケットに入る大きさにしてその場で確認する。
環境を整備して、物の位置などを揃えておく。こうすることで探す必要もなくなり、また異常にもすぐに気がつきます。
そしてアイデアを出す時間や大切な決定を行う時は午前中にするなどして、意志力の存分に使う。その結果、意志力が必要な場面で使える環境を作ることができます。
意志力が必要な場面とは、アイデアを出す時やマニュアルなどにできない暗黙知です。
・部署の方針を決める
・採用を決める
・契約の交渉を行う
・患者の治療を行う
・スタッフの体調に気を配る
これらはマニュアル化することができない作業です。
しかし多くはこれらに集中できていません。会議を業務後に行っていることも多々あります。単なる業務報告だけなら良いですが、解決策まで求めたりしますよね。これは最悪です。まぁ業務報告だけなら、わざわざ集まる必要もありませんが…。
いずれにしても、意志に頼り過ぎることなく、環境を整えていきましょう!
まとめ:
・ルーチンの物事は形にしてしまおう。
・大切な会議や事柄は午前中にやってしまおう。
本内容は、参考資料を元に考察したものです。そのためあくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
Danziger S: Extraneous factors in judicial decisions
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