この記事はこんな方におすすめ
・一人一人が能力を発揮する職場を作りたい!
・生産性を高めたい!
・明るい職場を作りたい!
読む時間:3分
結論:嫉妬は発作であり、一時的な連鎖であるから気にせずに、本来の自分に従う雰囲気を作る。
今回のテーマは嫉妬です。人が集まって仕事をしていれば、当然ながら「できる人」と「できない人」と言った分類が無意識に行われます。そして、「うらやましい」「私も機会さえあれば」「なぜあの人だけ」と言った嫉妬が生まれます。
・自分はいつも嫉妬してしまう。
・嫉妬されるのを恐れている。
・嫉妬が溢れて職場の空気が悪い。
という悩みは常ですね。面白いことは、嫉妬されていることに気づかず、自分の自信のなさの原因がわかっていない場合も多いことです。
そこで今回は、大嶋信頼さんの書籍『消したくても消せない嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法』をご紹介します。大変勉強になりましたし、私自身、心がとても軽くなりました。
本書の興味深い点は、ミラーニューロンという観点を中心に、嫉妬のメカニズムを解説しているところです。その視点はありませんでした。ミラーニューロンとは、相手が感じている事を自分も同じように感じる細胞のことです。相手の感情が同期するということです。このミラーニューロンが嫉妬に大きく関わっているという考察です。
ではまず、嫉妬について整理しましょう。大嶋さんは、嫉妬を発作と定義しています。これも大変面白い。狩猟採集時代は食べ物があまりないため、目の前にある食べ物が取られることに対して敏感になります。この感情が嫉妬なのです。確かに私たちの脳や体のシステムは、200万年前と比べて大きく変わっていません。だからこそ、目の前にある自分のもの(自分のものであるはずのもの)が取られることに対して発作を起こすのです。しかも、自分よりも下と感じている相手から取られることで起こるそうです。
そしてこの発作は、当然ながら不安や恐怖という感情を司る扁桃体によって起こります。だから攻撃と逃避が起こるのですね。もちろん思考は停止しています。また発作であるため、誰でも起こるのです。ここもポイントですね。
この誰でも起こる発作と、ミラーニューロンを掛け合わせると面白い考察になります。つまり、相手の発作を自分が受けてしまうということです。ここ、不思議ですよね。嫉妬は自分の感情じゃないの?と思いますが、相手の嫉妬も自分が感じてしまい、思考できなくなっているのかもしれません。と言うのです。
さらに、本来の自分の生き方ができている場合は、嫉妬の発作は起きないと言っています。ワクワクする自分です。
これらを日常に応用しましょう。
・嫉妬は誰にでも起こると認識する。
・発作であるため、あまり深く考えない。
・謙虚に下手に出る態度を推奨せず、スタッフがなりたい自分になれる事を支援する。
このようにして職場の中にある嫉妬を小さくしていきましょう。嫉妬が減れば、スタッフの生産性は高まります。職場にとっても、スタッフにとってもメリットが大きいですね!
本内容は、参考資料を元に考察したものです。そのためあくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
・大嶋信頼:消したくても消せない嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法
・村田哲:ミラーニューロンが明らかにしたもの:運動制御から認知機能へ. 日本神経回路学会誌Vol. 12, No. 1(2005),52–60
この記事へのコメントはありません。