この記事はこんな方におすすめ
・これからの社会はどのような方向に向かうのか知りたい!
・ビジネスチャンスを見つけたい!
・事業の企画に活かしたい!
読む時間:3分
結論:社会の結束、機会の平等、包摂性を新たな形で実現し、そのためにはデジタルやバイオといった新たな技術を当たり前にすること、そして株主の資本主義からステークホルダー責任主義へ転換することが求められる。
今回のテーマはグレート・リセット(The Great Reset)です。
これは2021年1月に開催が予定されている世界経済フォーラムのテーマです。世界経済フォーラムとは、経済、政治、科学などの分野における世界的なリーダーたちが連携することにより、世界情勢を改善しようとする国際機関です。国際機関ですが、設立したのはクラウス・シュワブ教授によって1971年に設立されました。世界にはすごい方で溢れていますね!それだけでワクワクします!
世界経済フォーラムの本部はスイスにあります。毎年スイスのダボスで会議が行われています。ダボス会議は耳にされたことがあると思います。
とは言うものの、
・偉い人たちの話はわかりにくい。
・話がでかすぎて関係ない。
・目の前の業務で精一杯。
と思われましたか?確かにそう思いますよね。しかしそんなことはないのです!
それもそのはずで、この世界経済フォーラムやダボス会議で話し合われた内容は、各国の政策に反映されます。政策に反映されるということは、補助金などを通じて事業へ誘導されるということです。医療や介護においては、診療報酬や介護報酬となります。そのため経営や企画において、これらの内容を知らないよりも知っておいた方が良いことは当然ですね。
さて、今回のグレート・リセット。これはつまり、新型コロナウイルス(Covid-19)感染拡大による社会システムの変化(リセット)を示しています。どんな内容が話し合われるのでしょうね。楽しみです。世界経済フォーラムのホームページにいくつかキーワードが出ていますので、ご紹介します。
まずは課題。それは、社会の結束、機会の不平等、包摂性です。
いわゆる格差の問題かと思います。包摂性とは、社会的に弱い立場の人達を包むという意味です。日本では1億総活躍社会や地域共生社会として、包摂性の高い社会を目指しています。つまり、国民全員参加で結束すること、そしてそのために機会の平等性を作ることですね。
ということは、今後は社会におけるあらゆる立場の方々を巻き込むような活動、活躍できるような機会を提供する活動が求められるということですね。これは社会貢献としての慈善活動だけではなく、営利目的の商品やサービスもそうですし、もちろん社内のルールも変化が求められます。
次に課題を克服する方法。それは二つ。
まずはテクノロジーを誰もが当たり前に使えるようになること。先ほど挙げた活動にテクノロジーを掛け合わせたサービスは、今後益々求められますね。社内システムは大丈夫ですか?デジタルフォーメーション(DX)をしていますか?この1年2年の話ですよ。
さらに株主中心の資本主義からステークホルダー責任主義への転換。これは考え方です。株主の利益だけではなく、社会全体への利益を(も)考えようということです。日本には近江商人の三方良しという考え方があります。今だけ金だけ自分だけ、ではないということです。自分、顧客、社会にとって良いサービスとは何か?これを追求する社会です。
皆さんの職場では、これらの社会に向けた実装が進んでいますか?それとも、社会の急激な変化に翻弄されるのを待ちますか?
まとめ:
・2021年1月に世界経済フォーラムが行われる。
・格差の是正に向けた、新たな社会システムが提言される可能性がある。
・おそらく急激な変化を伴う(一部が破壊される)。
本内容は、参考資料を元に考察したものです。そのためあくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
・World Economic Forum:The Great Reset
・平成30年厚生労働白書:包摂と多様性がもたらす持続的な社会の発展に向けて
・落合陽一:働き方5.0~これからの世界を作る仲間たちへ~
・落合陽一:2030年の世界地図帳 新しい経済とSGDs、未来への展望
・田坂広志:ダボス会議に見る 世界トップリーダーの話術
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