この記事はこんな方におすすめ
・スタッフの特徴を把握したい!
・多様性に富むチームを作りたい!
・お互いの長所で補い合えるチームを作りたい!
読む時間:3分
結論:神経症性、外向性、開放性、協調性、誠実性という5つの観点から観察する。
今回のテーマは性格です。メンバーの性格を把握することは、仕事をする上で欠かせません。良きリーダーほど、メンバーの特徴をしっかりと把握し、個人を活かしているものです。
しかしそれは簡単なことではありません。
・相手のことがよくわからない。
・どのように把握したら良いかわからない。
・うまく整理できない。
という悩みを私も持っていました。簡単に分類できる方法があれば非常に役に立ちます。
今回ご紹介する方法は、Big Five分析です。Big Five分析は1990年代に提唱された性格分析理論の一つです。後で説明する5つの特徴に基づいてパーソナリティを説明しようとします。分類するわけではないことがポイントです。またこのようにある特徴に基づいてパーソナリティを説明しようとすることを、心理学では特性論と呼びます。
では具体的な5つの特徴について。
・神経症性
ネガティブな感情、うつ、不安、怒りなど。
・外向性
前向きで高い感情による社会的な活動。
・開放性
新しい感覚やアイデアへの知的活動や経験。
・協調性(調和性)
友好的で思いやりがあるといった向社会的な行動。
・誠実性
積極性や責任といった自己規律。
実際にBig Five分析を行う場合には、いくつかの質問に回答してもらい、その点数を持って判断します。しかしそこまでしなくても大丈夫。その人の行動や言動を観察することにより、おおまかに把握しましょう。
実際に使う場合は、まず5つの観点で相手の行動と言動を観察します。神経症性、外向性、開放性、協調性(調和性)、誠実性です。観察のポイントですが、言葉は繕えます(嘘をつけます)ので、私は行動、特に何気ない行動を重視して観察します。結構大切です。
次に5つで説明を試みます。どれか一つに当てはめるわけではありません。それぞれを組み合わせます。
感情はポジティブで(神経症性)、人によく話しかけている(外向性)、しかし新しいアイデアや習慣はあまり好きではない(開放性)。職場の人間関係は保とうとされていて(協調性)、自分の責任を果たそうとする(誠実性)。
といった形で相手を観察します。この5つをきっかけにすれば、相手を把握するための糸口になりますよね。ぜひBig Five分析を使い、あなたらしい人間関係を築いてください。そして相手の特徴に合わせてチームを作り、仕事の成果を達成してください。
まとめ:
・神経症性、外向性、開放性、協調性、誠実性の5つの観点で相手を観察する。
・5つそれぞれについて、分析する。
・良い悪いではない点に注意が必要。
本内容は、参考資料を元に考察したものです。そのためあくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
・和田さゆり: 性格特性用語を用いたBig Five尺度の作成. 心理学研究. 67: 61-67. 1996
・Tomas Chamorro-Premuzic-Personality and Individual Differences. 2014
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