セルフマネジメント

チェックリストという小さなコストと大きな効果. 3955人に対して

この記事はこんな方におすすめ
・ミスを減らしたい!
・安定した成果を残したい!
・頭の中を整理したい!

読む時間:5分

結論:チェックリストを使うことにより、極めて大きな効果が期待できる!

今回のテーマはチェックリストです。皆さんはチェックリストを使われていますか?チェックリストなんてかっこ悪い、ダサい、そんなことしなくても仕事ができる。またはチェックリストは有用だ。様々な意見があると思います。

しかし目の前にはいつも問題があります。
・成果が安定しない
・ミスが多い
・何度言っても伝わらない

毎日頭を悩ませていると思います。自分の仕事についても、スタッフの仕事についても。このままでは、その問題は解決しません。そこで今日から、チェックリストという小さなコストで大きな成果を残しましょう!

ハーバード大学公衆衛生学講座の教授であるアトゥール・ガワンデ氏の著書、「アナタはなぜチェックリストを使わないのか」をご紹介します。かなりの良書です。医療従事者の方々には特に身近に感じ、スラスラ読めると思います。ちなみに投資に関する章もあり、私にとっては一石二鳥でした。

ガワンデ氏は、外科医としても活躍しており、手術後の感染症を抑える方法を探していました。しかも世界保健機構(WHO)との仕事ですので、世界規模で簡単に導入できる方法が必要でした。

そこで使用したのがチェックリストです。その結果、手術後の合併症は40%減少し、死亡率は半分になりました。これはものすごいことです。人員を増やしたわけでもなく、研修を増やしたわけでもなく、設備を良くしたわけでもありません。コストがほとんどかかっていないのです。

ではチェックリストの作り方をご紹介します。

まずは開発段階。目的の定義、項目のピックアップを行います。項目については、見逃される可能性が高く必須のもの、声に出して確認できるもの、具体的な行動を促すもの、チェックを行うことによって改善できるものを選びます。またチームメンバーにはこの段階から作成に参加してもらいます。

次に検討段階。チェックリストを使用するタイミングの設定、9項目以内。平易な言葉、目的に沿ったタイトル、1ページ以内、文字ははっきり、作成日(または更新日)の記載を確認します。

最後に検証段階。実際に使うことになる人に使ってもらいます。チェックのポイントは、仕事の流れを妨げない、チェックリストを通すのに時間がかかり過ぎない、手遅れになる前に問題を探知できる、チェックリストを見直す予定を立てるとなります。

私はチェックリストやマニュアル、フローチャートを作成し、メンバーの頭の中にある知識や知恵(暗黙知)を形にして(形式知)、共有してきました。この効果は絶大です。メンバーのレベルは当然ながら上がります。さらに、改善も進みます。もっとこうしようと。そして最も良いことは、軋轢が大きく減ることです。ミスが行った時に、これらの手順を守っていた場合、悪者は書類になります。当事者ではありません。

そのためメンバー全員で、どのように改良すればミスが減るのかについて注意を向けることができます。個人攻撃ではなく。幸い書類である彼ら(チェックリストなど)は責め立てられてもメンタルを損なうことはありません。これほど頼もしい味方はいませんね。

いかがですか?チェックリストを使ってみようと思って頂けましたか?

ガワンデ氏はチェックリストに関する認識について、以下のように書いています。
“チェックリストを使うのは恥ずかしいことだと心の奥底で思っているのだ。本当に優秀な人はマニュアルやチェックリストなんて使わない、複雑で危険な状況も度胸と工夫で乗り切ってしまう、と思い込んでいるのだ。「優秀」という概念自体を変えていく必要があるのかもしれない。”

この記事により、あなたの中にある「優秀」の概念が変わることを願っています。

まとめ:
・チェックリストの効果は大きい
・チェックリストはダサいと思われている
・チェックリストが世界を救う(言い過ぎ)

本内容は、参考資料を元に考察したものです。そのためあくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
・アトゥール・ガワンデ:アナタはなぜチェックリストを使わないのか.晋遊舎.2012
・A.B. Haynes et al: A Surgical Safety Checklist to Reduce Morbidity and Mortality in a Global Population. New England Journal of Medicine. 360: 491-499. 2009

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