この記事はこんな方におすすめ
・アイデアを出せるようになりたい!
・様々な角度から物を見れるようになりたい!
・自由に発想できるようになりたい!
読む時間:5分
今回のテーマは創造性です。簡単にいえば、自由に考える力のことです。
目の前にカナヅチがあったとします。このカナヅチの役割は何ですか?
「釘を打つ」
他には?
・重りとして使う
・物を支えるために使う
・隙間に落ちたものを掻き出すために使う
・音を出すために使う
・削るために使う
・物を壊すために使う
実に様々な使い方があります。このような多様な発想が創造性です。
しかしよくある悩みは、
・思いつかない
・考えが凝り固まっている
・これ以上良いアイデアはない
よくありますよね。私も陥ることが多々あります。
そこで今回ご紹介するのは、ハーバード大学・ペンシルベニア大学・ノースカロライナ大学・エール大学・クラズ大学・イリノイ大学・南西大学の共同研究です。名高い大学の共同研究なので圧倒されますね。研究の方法もしっかりしています。
彼らは創造性が高い人々の脳内活動について研究しました。functional MRIという機器を使用して、創造性が高い人とそうでない人の脳活動の違いを見つけようとするものです。その結果、創造性が高い人は、前頭葉と頭頂葉が良く活動していました。前頭葉と頭頂葉の繋がりがポイントのようです。
反面、創造性がそうでもない人は、皮質下・脳幹・小脳といった場所が活動していました。
何が違うのでしょうか。
前頭葉は物事を考える場所。また欲求などを抑え、社会性や将来性を発揮します。つまり人間らしさです。そして頭頂葉は、自分と周囲の環境を感じる場所です。頭の中で物を思い浮かべ、回転させたりする場所でもあります。
これらをまとめると、
頭の中で色々な場面を想像し、物事をあらゆる角度から見ることができること。
そして当たり前の発想に負けずに、考え続ける力があるということです。
では反対に創造性がそうでもなかった場合の、皮質下・脳幹・小脳とはどんな役割があるのでしょうか。これらは原始脳(爬虫類脳)と言われ、危険からの回避・欲求・反射的な行動に関わっています。つまり考えずに反応する事、そしてそれ以外は習慣化された行動で省エネルギー。だから新しい見方ではなく、これまでの見方に抗うことなく従ってしまいます。
想像する事、そしてそれを諦めずに続けることがポイントのようです。
そしてもう一つ興味深い研究をご紹介します。こちらは米国科学アカデミー紀要に投稿されたものです。結果ですが、右の側頭葉をα波(アルファ波)で刺激すると創造性が高まるそうです。
右の側頭葉にボーっとするような刺激を入れると、考えが自由になる。
大変興味深いですね。右の脳を活性化するためには、左の手足を使うことが有効です。レオナルド・ダ・ヴィンチが意識して両手を使っていたことは有名ですね。
左の手足を意識的に使い、ボーっとする時間を作ること。
アイデアが浮かぶタイミングは三上と言われています。枕の上、馬の上、便器の上。寝る前、移動中、トイレ中です。これらは、ある意味ボーっとしています。
iPS細胞を発見された山中伸弥教授は、子供を風呂に入れた後、一人でシャワーを浴びている時にiPS細胞のアイデアが降ってきたそうです。
私も頭が固くなる時があります。そんな時は、左手足を使い、ボーっとしながら、考えを巡らせています。
まとめ:
・あらゆる角度から想像し続ける
・左手足を使う
・ボーっとする時間を作る
・そうすると創造性が高まり、アイデアパーソンになれるかもしれない
本内容は、参考資料を元に考察したものです。そのためあくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
Beaty RE et al: Robust prediction of individual creative ability from brain functional connectivity.
Luft CDB et al: Right temporal alpha oscillations as a neural mechanism for inhibiting obvious associations.
リサーチ協力のWhite.Crowさんのブログもオススメです:
https://academictheories.com/
創造性の脳科学についてより詳しく知りたい方はこちら
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