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結論:社会保障とは、貧困を回避するための経済的な保障と、健康を増進するための保障である。
今回のテーマは社会保障です。社会保障費が!とか、社会保障が崩れる!などという言葉をよく耳にします。どちらかというと、ネガティブな空気感で使われているように思います。
・そもそも社会保障って何?
・自分には関係ないのでは?
と思われている方は少なくありません。確かに社会保障という言葉だけでは、空中戦になってしまい、手触り感がありませんよね。ということで今回は、そんな社会保障について身近に感じて頂けるように解説いたします。
まずは社会保障の前に、憲法を確認します。大丈夫です。決して難しくありません。
日本国憲法第25条には、「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国はすべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と規定されています。これは、生存権とも呼ばれます。
健康で文化的な最低限度の生活。聞いたことありますね。そうです。あのドラマのタイトルです。なんと憲法第25条から取っていたのですね。ということで、吉岡里帆さんのおかげで社会保障がグッと身近になりました。
さて、ではそんな生存権を保障するための社会保障についてみてみましょう。社会保障とは簡単に言うと、①貧困を回避するための経済的な保障と、②健康の保障です。健康で文化的な最低限度の生活を営むためには、貧困ではなく、そして健康であることが必要です。
しかしそれらを、個人の力だけで備えることには限界があります。そこで、生活上のリスクに対して、幾世代にもわたる社会全体で国民の生涯にわたる生活を守っていくことが社会保障の役割となります。具体的な方法として、社会保険、公的扶助、社会福祉、公衆衛生があります。
社会保険とは、皆でお金を出し合ってプールし、そのお金を使って貧困を回避したり、健康を増進したりしましょうというものです。社会保険には、医療保険、年金、雇用保険、労働者災害補償保険、そして介護保険の5つがあります。医療保険?アヒル?ネット?羊?などの民間保険を連想しますが、これは公的保険です。国民皆保険制度と医療保険制度によって運営されています。ちなみに年金には、老齢年金、障害年金、遺族年金の3種類があります。年を取る、障害を持つ、大黒柱を失う、いずれも貧困になり得るリスクなのですね。
公的扶助は、生活保護が代表的です。社会福祉は障害者や母子といったハンディとされる方々への支援。公衆衛生は下水道の整備や予防接種などによる健康増進ですね。
さて、ここまでお読み頂いてなんとなく気付かれたと思います。そうです。私たちが普段何気なく、ある程度安心して生活できているのは、社会保障制度によって守られているからなのです。
そして現在、全世代型社会保障検討会議が始まり、社会保障の大きな転換点となっています。
まとめ:
・社会保障によって生存権を保障している。
・生存権は貧困の回避と健康増進によって保障される。
・社会保障制度のおかげで、安心して生活ができている。
本内容は、参考資料を元に考察したものです。そのためあくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
・厚生労働省:平成29年度 厚生労働白書
・首相官邸:全世代型社会保障検討会議 中間報告
・首相官邸:全世代型社会保障検討会議 第二次中間報告
・椋野美智子・田中耕太郎:はじめての社会保障 第17版.有斐閣アルマ
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